Photographs by マーク・ピーター・キーン
| 悲田院は京都の東南角である泉涌寺の塔頭です。1990年代の始め、新しい宿泊施設を設け、古い建物と新しい建物の間で「コ」の字型の空間ができました。その中庭は茶室までの露地そして観賞庭になりました。庭の特徴として露地の中門と庭の裏垣根があります。中門の方は屏風形の版築板で、垣根は沖縄の織物のイメ−ジによる、薄く削った、色染めの木で出来ています。 庭の中心から古い植木を取り出して、空間をつくりました。その「間」には大きな天場が平な石を据えて、須彌山石(しゅみせんせき)のように、庭の核になっています。その石はもう一つの役割があって、大型生け花をディスプレ−する為の台として使えます。そうすると、庭が床の間と同じ役割になり、美術作品を観賞する為の空間が出来ます。 |